「時短のためにワークスペースも調整するといいみたいだけど、最初設定してから触ってない」
普段使っているワークスペース。自分が使いやすいようにカスタマイズってされていますか?一度設定したまま、ほんの少しの不便さ程度では「まぁいいか」とそのまま使い続けがちです。
「設定が崩れてもどらなくなったら困る」
そんな不安から後回しになっている方も方もいると思います。
しかし、ワークスペースは編集作業の土台。
自分に合った配置に整えることで、余計な作業が減り作業スピードがグンと上がります。もし、もっと効率を上げて編集のスピードを上げたいと思っていたら、使い慣れてきた時こそ、見直しのタイミング。
今回は、編集スピードを上げるための方法のひとつとして、初心者〜中級者向け、プレミアプロの「ワークスペース」についてまとめていきます。
・作業時間を短縮して、もっと効率を良くしたい
・ワークスペースをカスタムしたいけど、型が崩れて直らなくなるのが心配
・最初に設定したままで、使っていない機能がある
・他の人の配置をみて、アイディアを取り入れたい
・ワークスペースの基本を確認したい
「この配置、便利!」
「毎回探しながら操作してたけど、一瞬で出せて楽!」
気持ちよく作業ができて、時短に繋げるきっかけになれば嬉しいです。
ワークスペースの基本
ワークスペースとは、プレミアプロの編集画面全体のことで、各パネルの配置を整えることで、編集作業をスムーズに進めることができます。
※上記は、あくまでも個人的に使いやすいと思う画面配置になりますので、一つの参考程度に捉えていただければと思います。
ワークスペース基本機能
ワークスペースの中でも主に使うものをまとめてみました。
パネル名 | 機能 |
①プロジェクトパネル | 素材やファイルを読み込み、表示させる場所 |
②タイムラインパネル | 素材(クリップ)を並べて編集を行う作業エリア |
③プログラムモニター | 動画のを表示させる画面 |
④音量メーター | 音量の簡易確認 |
⑤ツールパネル | 作業ツール |
⑥ ・エフェクトコントロール ・オーディオクリップミキサーパネル |
素材の位置やサイズ、追加したエフェクトの調整 音量確認 |
⑦エフェクトパネル | 素材の効果を選択 |
パネルの表示 / 非表示の切り替え方法

使い初めの頃は、デフォルトや教えてもらった通りパネルを入れたけれど、気づけは使わずただ場所を使っている、そんな機能があるかもしれません。
使っていないパネルも表示され、使うものを「探す」「表示切り替え」を積み重ねることが、ちょっとのことかもしれませんが、ムダな作業となってロスやストレスになっていることもあります。
そのため、よく使うパネルだけ整えて表示させておくことで、作業効率はグンと上がります。
メニュー→ウィンドウ→表示したいパネルをON/OFF
配置の方法
パネルの移動
移動させたいパネルをクリックしたまま、ドラック&ドロップで移動。
パネルの結合(ドッキング)
ウィンドウ同士はひとつのパネルに組み合わせて、タブわけができます。
ドッキングゾーンは上下左右(真ん中の部分にもってくることで上部)に配置することができますが、自分が見やすく使いやすいよう使いながら調整していきます。
上部での設定が一般的には多いです。
操作ミスでパネルを消してしまった場合
右クリックーパネルを閉じるもしくはパネル横の「×」を押してしまい、消してしまった場合は、下記の方法で表示させることができます。
ウィンドウーパネル選択
(「パネルの表示 / 非表示の切り替え方法」参照)
サイズを調整
パネル同士の接合部分をクリックしたまま左右上下に動かすことで、パネルの大きさを調整ができますが、工程に合わせて、現在主に使っているものを見やすくすることで、醜さのストレスが軽減され、操作がスムーズになります。
作成したワークスペースの保存方法
基本的には、主に使っているワークスペースで編集が開始されますが、編集の内容によって変更したいときなど、自分が使いやすいようカスタムしたワークスペースを保存しておくことで、ワンタッチで変更することができます。
ウィンドウーワークスペースー新規ワークスペースとして保存を選択
ワークスペースの変更
編集の工程(カット、エフェクトなど)によって、使いやすいワークスペースに変更することも可能です。
ウィンドウーワークスペースー目的のワークスペースを選択
ワークスペースの並び替え
保存したワークスペースは表示の順序を変更することが可能です。よく使うものを上に持ってくることで、探しやすくなります。
1.ウィンドウーワークスペースーワークスペースを編集
2.位置を変更したいワークスペースをドラックして位置を調整
3.OK
配置が崩れたときのリセット方法
編集を進めていき、元のレイアウトに戻したい時や、レイアウトが崩れた時には元の保存済みのレイアウトに戻す方法。
ウィンドウーワークスペースー保存したレイアウトにリセット
使わなくなったレイアウトの削除方法
使用していないレイアウトは溜めずに削除していくのも。時短のために必要になります。複数あるレイアウトタイトルから自分の使いたいものを探す労力や、羅列されているストレスを軽減するためにも、不要なものは減らしていくことをお勧めします。
1.ウィンドウーワークスペースー目的のワークスペースを選択
2.削除するワークスペースを選択
(デフォルトにあるものは削除できません)
3.削除ーOK
おすすめカスタム
カスタムする際に意識していることについてまとめていきいます。
カスタム配置のポイント

モニターパネルやタイムラインパネルは細かく確認する場所ですので、大きく広く表示すると見にくさのストレスが軽減されます。
①タイムラインを横に広く配置
幅が狭いと次の動きがわかりにくく、通り過ぎて戻るという経験はないでしょうか。
カットや全体を通して確認する際には、できるだけ次の声の波形の動きがわかると、カットのタイミングが予想しやすく、カットのスピードアップにも繋がり、スムーズに編集が進みやすくなります。
②プログラムモニターは大きく見やすく配置
プログラムモニターを大きくすることでカット時や通りて確認する際に細かな違和感に気づきやすくなります。
横動画(YouTubeやコンテンツ動画)は横に広く、縦動画(ショート動画、リール動画)は縦に広くするなど、作成している動画に合わせて適宜調整すると、よりみやすくなります。
また、動画の違和感を確認するためにプログラムモニターをメインで確認したいときには、パネル名のダブルクリックすることで単体の表示(再度ダブルクリックで戻る)されるので、工程に合わせて調整するパターン意識するとよりスムーズになります。
主な動画ジャンルとよく使う機能&パネル
全体的に表示対したいパネル
①
✅「プロジェクト」
②
✅「タイムライン」
③
✅「プログラムモニター」
✅「ヒストリー」
④
✅「エッセンシャルグラフィックス」
✅「Lumetriカラー」
⑤
✅「エフェクトコントロール」
✅「オーディオクリップミキサー」
⑥
✅「エフェクト」
① ショート動画(TikTok・リール・YouTube Shorts)
特徴:短い中で、テンポよく編集していくため、カットと飽きさせないエフェクトや効果音を入れていく必要があります。
プログラムモニターは縦長にして、画面をみやすくしていきます。
② YouTubeのカット系動画(エンタメ・ビジネス解説など)
長尺動画では、途中離脱を避けるためにも飽きさせない工夫が必要になります。
不要な間などのカットのために、タイムラインを広く取り、
次に映像のエフェクトやテロップのアニメーションなどを作成していくために、エフェクトやエフェクトコントロールを操作しやすいようにしていきます。
自動で間をカットする機能もあり、素材が長い場合に便利で時短ができますが、必要な間や話さずに見せたい部分も削除される可能性があるため、流れを掴むためにも流しながら見るのもひとつのやり方になります。
カットの時短についてはこちらの記事で書いています。
③ 講座系・ナレーション付き解説(教育系・企業マニュアル)
主にカットやテロップとうのエフェクトを追加するのは②YouTubeと似てきますが、解説に対してわかりやすくしていく必要があるため、まず目的を確認した上で進めていきます。
主に説明の図や資料が追加されることも多く、パネル内で確認や編集できる「ソースパネル」を使いするものも一つです。
④ Vlog・ライフスタイル(映像美重視)
映像や音楽が見せ場となるため、プログラムモニターを広めにとり、色調整、オーディオクリップミキサーをみやすくすることが多いです。
ショートカットキーを使用
よく使うパネルはショートカットキーを設定しておくことで、切り替えのロスが短縮されます。
主に使うショートカットキー
✅エフェクトコントロール
✅エフェクト
✅プロジェクト
✅Lumetriカラー
✅オーディクリップミキサー
操作ごとにパネルの選択が必要になりますが、その都度マウスで移動させて操作するより、押しやすい位置に設定しておくことで、より早く操作ができるようになるのでお勧めです。
ショートカットキーについてはこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
プレミアプロのカラーテーマのの調整
素材の大きさを調整して、端に合わせたはずなのに、書き出してみたら幅が足りず、黒い線が残ってしまって調整しなおし…
なんてことありませんか?
その対応策として、プレミアプロのカラーテーマを変えることで気づきやすくなるので、暗いにしておくこともおすすめです。
それでもみにくい場合は、ライトにするとわかりやすくなりますが、黒で慣れている人は違和感と、白だと目がチカチカしやすいので、確認の際のみ変更も使いやすいと思います。
1.PremiereProー設定ーアピアランス
2.暗い(おすすめ)
3.OK

まとめ
プレミアプロで編集していると、
「毎回なんとなくパネルを調整してる気がする」
「最初に設定したままで、実はよくわかってない」
そんな小さな違和感や不便さを感じつつ、編集には支障がないから…という方も多くいらっしゃいます。
しかし、ワークスペースは「編集の土台」。
常に使う作業場だからこそ、自分の作業スタイルに合わせて整えることで、
パネルを探す時間が減る
編集の流れがスムーズになる
気づかないうちに感じていたストレスが軽くなる
編集に集中することができるようになります。
もし、今使っているワークスペースが、スクールなどで教えてもらったときのままであったり、「なんとなく使っているだけ」になっていたら、慣れてきたときこそ見直しのタイミングです。
もちろん、今の設定が使いやすければそのままでもOKです。もし、毎回検索して出しているパネルがあったり、使っていない表示が多いなら、ぜひ一度、パネルを見直してみてください。
編集を始めたばかりの方も、使っていく中で、「こうするともっとやりやすそうだな」と思えたら、調整してみてください。自分がやりやす編集環境が自然と出来上がってきいます。
もし「ちょっと変えてみようかな」と見直して、「編集が少し楽になった」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
次の記事でもお会いできるのを楽しみにしています。